フォーカスを変えれば思考も変わる

フォーカスによって見るものが変わる

コーチングセッションの中で、クライアントがフォーカスする対象を意図的に変えていくことで、クライアントの変容を促していきます。
今回はそのフォーカスについてです。

 

仮に二人の人が同じ方向を見ていたとしても、二人が見ているものはそれぞれ違います。Aさんは道路を走るバイクを見ています。一方でBさんは遠くの高層マンションを見ています。この時、Bさんの目にはAさんが見ているバイクは見えていません。つまり同じ光景であってもどこにフォーカスをするかによって一人は見えていても、もう一人には見えていないということがあります。

 

フォーカスが変われば思考も変わる

私たちは日常生活の中で膨大な量の情報に触れています。その膨大な情報量の中から必要な情報にフォーカスを当てて、それだけを考えることによって脳は効率的に情報を処理しています。

 

ただし、この効率化は考えすぎから脳を守ってくれる一方で、考えることが必要なことからもあなたを遠ざけてしまうので注意が必要です。

 

仕事には熱心だけど、家庭には無関心、
美味しいものを食べるのは好きだけど、健康には気を配っていない、
収入は気にするけど、支出は管理していない、
目の前の仕事は頑張ってるけど、自分の将来からは目を逸らしている、
夢や目標はあるけど、実現のための詳細までは考えようとしていない

 

私たちは見たいことに焦点を当てる一方で、それ以外のものを自分から切り離しているのです。

 

そしてフォーカスする対象が変わると、それによって自然に思考の内容も変わってきます。

 

フォーカスを変えて人生を変える

そして何にフォーカスをするかはその時の関心事によって変わってもきます。そして人には焦点を当てる対象について傾向や癖のようなものがあります。これにより普段意識することなく自分に必要なものに自然とフォーカスをするようになっています。それはまるで自動照準装置のようなものです。普段とは違った対象にフォーカスを当てようと思うと、よほど意識をしないとなかなか変わりません。自動照準装置を自動からマニュアルに一旦変更する必要があるのです。

 

コーチングセッションの中でコーチはクライアントに質問を投げかけることによって、クライアントがこれまでフォーカスしてこなかった領域や深さに光を当てます。こうした質問に対して考えることで、クライアントはこれまでに無い視点を得たり、深いレベルで気づきを得るのです。自分の思考の傾向や癖から抜け出すことによって、クライアントは変容を起こすことができるのです。

 

フォーカスを変えることによって、あなたの人生にも変化が起こるはずです。